2025/11/18 09:15

私は、上質で美しい雰囲気が大好きです。
お花のセンスというものは“個性”だと思っていて、
デザイナーごとに色合わせも花材の組み合わせも本当に多種多様ですよね。

私はこれまで、生花のギフト制作を中心に携わってきました。
ありがたいことに、人に恵まれ、素晴らしい上司や先輩方、お客様とのご縁に支えられながら、多くの経験を積ませていただきました。

そのご縁の中に、私の恩師がいます。
APEC首脳会談や有名メゾンの装花を数多く手掛ける業界の巨匠です。

26歳の頃、私は南青山の大きなシャンデリアが輝くお花屋さんに勤めていました。
そこで月に一度、その恩師から直接学べる、貴重な研修の時間がありました。

ある日、先生が1輪の赤バラをシルバーの一輪挿しにすっと生けた瞬間、
店内の空気が一気に静まり返ったのを今でも覚えています。

たった1輪の赤バラが放つエネルギー、
空間が変わるほどの存在感。
“美しい”とはこういうことなのか——
その瞬間、私は全身に鳥肌が立ちました。

あの日から、私の中の基準が変わりました。
ただ「かわいい」「綺麗」ではなく、
“美しい” と感じていただける作品を作りたい。
その想いを胸に、今も制作に向き合っています。

また、ぜひ覗きにいらしてくださいませ(^^♪